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プロフィール

群馬県出身。第一言語が日本語と異なる言語の日本手話でろう者。
2007年、和光大学表現学部に入学し、映像制作を中心に学ぶ。2011年、自身の母語でもある手話を言語学の観点から学ぶために、日本財団の支援を得て香港中文大学の手話言語学&ろう者学研究センターの研究生として留学。
お笑い芸人「デフW」「手話で楽しむ 生きものずかん」など、幅広くエンターテインメントをプロデュース、またCMの手話監修など映像制作中心に打ち込んでいる。
映画作品の多くは、ろう者を題材に音のない作品を作り続けてきたが、2018年初めて音響をつけた長編映画『虹色の朝が来るまで』が話題となり、2019年11月に劇場一般公開された。日本財団電話リレーサービスCM監督作品『できることを、あきらめない。』がYouTubeで2022年3月に公開、1ヶ月で再生数200万回突破。2021年に制作した二作目の長編映画『ジンジャーミルク』が、2022年に映文連アワード部門優秀賞、うえだ城下町映画祭大賞、TAMA NEW WAVE特別賞を受賞し、海外でも上映されるなど話題を呼んでいる。こよなく愛しているものは、猫とコーヒー。

Biography

受賞・上映歴

2002年 長編映画『ありがとう』
・聴覚障害者映像フェスティバル in さがの社団法人全日本難聴者中途失聴者団体連合会理事長賞
2005年 長編映画『ろうに生きて~限りない友情・心の友~』
・聾ろうロウデフアートフェスティバル in 横浜 映画部門最優秀賞
2006年

長編映画『絆~きずな~』
・第4回さがの聴覚障害者映像祭審査員特別賞

2013年 「手話PodChannel」(2010)2010年度グッドデザイン賞
2014年 短編映画『あだ名ゲーム』
・第2回アイルランド国際映画祭2014短編映画部門最優秀賞
・第5回香港国際ろう映画祭ノミネート
2015年 短編映画『あだ名ゲーム』
・第7回フェスティバル・クランドイユ 2015 (フランス)ノミネート
・第1回台湾国際ろう映画祭 招待
2018年 長編映画『虹色の朝が来るまで』
・第27回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜 上映
2019年 長編映画『虹色の朝が来るまで』
・11月〜2020年2月 のむコレ3 - シネマート新宿・シネマート大阪 劇場上映など
2021年 長編映画『ジンジャーミルク』
・12月5日 第3回東京国際ろう映画祭 渋谷ユーロスペース劇場上映
2022年

長編映画『虹色の朝が来るまで』
・3月29日 第35回高崎映画祭 邦画セレクション上映
・カリフォルニア大学バークレー校セクシュアルカルチャー研究センター上映

 

長編映画『ジンジャーミルク』
・カリフォルニア大学バークレー校セクシュアルカルチャー研究センター上映
・9月3,24,25日 関西クィア映画祭上映

 

・映文連アワード2022 パーソナル・コミュニケーション部門優秀賞
・うえだ城下町映画祭の第20回自主制作映画コンテスト大賞
・第23回TAMA NEW WAVE コンペティション特別賞

 

・11月20日 うえだ城下町映画祭の第20回自主制作映画コンテスト受賞作品上映会
・11月30日 映文連アワード2022 パーソナル・コミュニケーション部門受賞作品上映会

TV出演

2017/12/01 NHK おはよう日本 けさのクローズアップ
耳の聞こえない映画監督 音のある世界を撮る
2017/12/18 NHK WORLD-JAPAN
「NEWS ROOM TOKYO」
DEAF DIRECTOR WORKS WITH SOUND
2018/02/24 NHK ろうを生きる難聴を生きる
ろうの映画監督 音のある世界を撮る
2020/07/15 チェンジ・ザ・ワールド―SDGsファイル
世界を変える志―「手話サービス」
2020/10/12 BS朝日 バトンタッチ SDGsはじめてます
2021/06/21 NHK ほっとぐんま630
ろうの映画監督 手話で楽しく
2021/06/28 NHK NEWS おはよう日本
手話で楽しみながら学べる動画を
2023/01/10 NHKハートネットTV #ろうなん
2023/01/26 NHK Eテレ バリバラ ふつうアップデート俳優編 ファイナル

講演実績

2018/11/03 福岡市
福岡レインボー映画祭
性的マイノリティをテーマとした映画上映及び映画監督による講演
2018/12/09 広島県人権啓発ネットワーク協議会
「虹色の朝が来るまで」上映会 & LGBTトークショー
2019/02/18 大分県生活環境部
大分県人権啓発重点課題研修会「虹色の朝が来るまで」上映会&講演会
2019/10/07 株式会社あおぞら銀行
「私の夢と現在、未来について〜手話やろう文化を交えながら〜」
2020/11/23 早稲田大学演劇博物館、新宿から発信する「国際演劇都市TOKYO」プロジェクト実行委員会
早稲田大学演劇博物館 2020年度秋季企画展 「Inside/Out ――映像文化とLGBTQ+」記念プログラム
誰のためにつくるのか~『虹色の朝が来るまで』上映会
今井ミカ(映画監督)、久保豊(金沢大学准教授)トークショー
2021/03/15 中野区区役所 障害福祉課
今井ミカ氏×奥村泰人氏リモート講演会
『「手話」や「ろう文化」にふれてみよう!』
2021/07/30 THEATRE for ALL
「ろうあるある」からろう文化を学ぼう!
特集「見える言語・動く言語 ―手話で感じる世界の見え方―」ライブ配信出演いたしました。
2021/12/09〜 東京国立近代美術館
トークイベント「沈黙による試みー映像のバリアフリー化について」オンライン配信
2021/12/23 日本電気株式会社
「“視覚の世界”で生きる映画監督 今井ミカさんと語る! インクルーシブな社会の実現に向けて」
※株式会社シュアール在職時
2022/02/06 群馬県
「ヒューマンライツ・ムービーフェスタ in ぐんま」
『虹色の朝が来るまで』上映&今井きょうだい対談
2022/03/11 慶應義塾大学
「映画制作を通じて伝えていきたい尊重し合える社会」
2022/04/23 鹿児島県視聴覚障害者情報センター「手話で楽しむ生きもの図鑑」
2022/07/23 手話寺子屋オンライン講演会「今井きょうだいの映画人生の始まり」
2022/09/26 カリフォルニア大学バークレー校セクシュアルカルチャー研究センター
2023/01/15 宇都宮市市民活動助成交付団体「みらい・ともに・すすむ」
『虹色の朝が来るまで』上映と講演会

雑誌・書籍・インターネットメディア

2017/10/01 インターネットニュース
IRORIO
耳が聞こえない映画監督・今井ミカさん「手話が言語であることを証明したかった」
2017/10/17 新聞
読売新聞
ろう者とLGBT 映画で描く 字幕付け海外にも発信へ
2018/08/06 新聞
毎日新聞 東京朝刊
学校と私「手話使い映画、可能性に気づく=耳の聞こえない映画監督・今井ミカさん」
2018/10/03 新聞
蘋果日報 要聞港聞(香港)
無声無懼 日本失聰同志以電影爭平懽
2018/10/15 新聞
朝日新聞
ろう者の多様な性「いいな」描いた 全編手話で映画化
2019/03/25 The Japan News by The Yomiuri Shinbun 読売新聞日刊英字新聞
「Deaf filmmaker breaks barriers, touches hears」
2019/11/01 書籍
キネマ旬報 11下旬号
パツキンも洋画もきっぱり封印、今号は和女優中心の邦画ざんまい! 114p
2019/11/09 新聞
毎日小学生新聞
スポットライト「ありのままでいい社会に」=映画監督 今井ミカさん
2019/12/01 書籍
リハビリテーション 障害者の芸術活動①2019 12 NO.619
「自分らしく「今井ミカ」という性で生きていくために」32p-35p
2021/07/28 インターネットメディア
THEATRE for ALL LAB「100の回路」#20に記事掲載

2022/07/19

インターネットメディア
NHK Eテレ バリバラ-バリバラタイムズ「#3ろう者×映像制作(前編)」「#4ろう者×映像制作(後編)」に記事掲載

About

手話とろう文化について

手話とは

ろう(耳が聞こえない)者の母語で、日本語とは全く違う文法や単語を持つ、独立した言語です。手話は手を使うだけではなく、顔の動きや頷きなども文法を示す重要なものとなっています。また日本語は文字でも表現できますが、手話は空間を利用し手の動きや身体全体の動きで表現する視覚言語のため、文字化は難しく、映像で表現します。
ろう者は手話で考えたり、寝言も手話でしたりします。

ろう文化とは

手話を第一言語とする人たちの文化です。
人を呼びかけるとき相手の肩を軽く叩いて呼ぶことや、相手の目をみて会話をするなど特有のマナーがあります。
また、ろう文化独自の歴史、芸術、価値観などもあります。

手話で映画をつくる

私は映画の脚本をつくる時は日本語で書くのではなく、手話を使います。
どうやって作っていくのか、過程を簡単にご紹介します

脚本ならぬ脚動画の制作

「脚動画」とは、シーンを一つずつ自ら手話で表現したものを撮影した動画です。日本語の文字で表す「脚本」とは全く違うので、「脚動画」と呼んでいます。
手話には「文字」がないので、全てのシナリオを動画で撮影して完成させていきます。
日本語は「ト書き」と「セリフ」が分かれていますが、手話ではその二つを同時に表現することができます。
それも日本語と異なる言語である「手話」の特性の一つです。

出演者やスタッフ向け手話脚本

次に脚本制作。制作現場の聴(耳の聞こえる)者の出演者やスタッフ用に「脚本」も必要です。脚動画を基に日本語に翻訳して「脚本」を作ります。
そして、ろう者スタッフ・出演者用には「手話脚本」を準備します。
普通の脚本と異なる部分は、手話のセリフに、手話の文法に合わせてラベル書きをし、顔の動きの説明も括弧書きで入れます。私はこれを「手話脚本」と呼んでいます。

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